筑波大学生物学類長中野賢太郎の挨拶です。皆さんの入学を心からお待ちしています。  

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学類長あいさつ

生物学類長 中野 賢太郎

ようこそ筑波大学生物学類へ

皆さんは、不思議な姿をした動物や植物、生き物の驚くべき習性や特殊能力などを、TVや本などで見たことはありませんか。また、ヒトの健康や病気をテーマにしたTV番組は大変に良くできており、 私たちの眼では直接見えない細胞や分子などへの興味を掻き立ててくれます。このように生物学は私達の身近な学問です。これは生命体としての人類が、己の由来や可能性を知りたいという強い欲求の 表れではないでしょうか。

現在、人類は深刻な環境問題や自らが引き起こした地球規模の大量絶滅に直面しています。

これらの問題の克服には、生命環境システム、そして生物界の多様性とその成り立ちの理解が不可欠です。また生物学には、生命科学技術を通じて、生物工業による有用物質の生産、農業と生物制御、医療や創薬の研究基盤の構築などの応用面が期待されています。未来社会において、さらに生物学の重要性は増すばかりです。

生物学類は、生物学の基礎から応用までを広く学び、個々の学生の専門性を深めるための6つのコースから構成される充実したカリキュラムを用意しています。各コースの授業や実験・実習は一部を除き、自由に選択できます。この特色は、他大学の学科やコースが専門分野の枠に閉じているのと大きく異なります。

また生物学類では、教員と少人数の学生による議論を主体とした授業「生物寺子屋」や、国内の大学ではユニークな授業「科学コミュニケーション」、そして菅平高原実験所や下田臨海実験センターなどの素晴らしいフィールドを活用した専門実習など、学生のアクティビティーを引き出す授業があります。さらに2020年度からは、国際的に活躍する人材の育成に一層注力すべく、生物学の各分野の授業を英語で横断的に学べるGloBEコースを設置しました。

生物学類では、個々の学生が自らの課題を発掘して探究するのを、個性豊かな教員が応援しています